NO YOGA NO LIFE

ヨガやフラワーエッセンス、アロマテラピーなど自然療法に興味があり、心と身体のバランスを取る方法などを紹介していきます。また自然や動物と暮らす中で感じる事なども綴っていこうと思います。

米国大手銀行の口座を解約することに決めた理由

普段から私はニュースを見ません。ヨガを始めてから特に人が社会や周りの意図によって影響されることが多いことを体感し、特にひどい犯罪などが耐えないアメリカでは朝からネガティブな気持ちになることが多いので、ニュース全般は見ないようにしています。TV自体ももう何年も見ていません。以前リビングにあったTVは今の家に引越してからは主人の部屋に入れてもらってます。

ニュースはなるべく信頼しているソースから政治の動向や世界で起こっていることを聞いたり、サイトで読んだりしています。それがいいことだとも思っていませんが、世の中にはもっと大切な事があるのでそれに気を取られて他の事がおろそかにならないようにと思っています。そんな私に比べて主人はいつでも最新ニュースを欠かさずチェックする方なので、彼に聞いて後から調べたりします。今回もそうでした。

彼が私達の利用する銀行の口座をクレジットユニオン(日本でいう信用金庫のようなものでしょうか。)へ変更することを検討しているというので、理由を尋ねると「ダコタ・パイプライン・アクセス」問題だというのです。「何、それ?」と無知な私は今更ながらにこのニュースを知りました。

オイル会社のパイプライン設置工事でインディアンの居住区付近を通るということで、昔から生活を支えてきた近くを流れる川の汚染などを心配したインディアンが反対運動を起こし、それに対して建設側は腕力でねじ伏せる策で対立しています。オバマ大統領も9月頃には工事の続行一時停止をアドバイスしていましたが(大統領でさえ、企業の無謀な計画に命令できないんですって。ひどすぎる。)、オバマ大統領の率いる共和党はオイル会社をサポートしているようでこの大統領のメッセージも効力を持たないまま工事を進めているのです。詳しくは下記のサイトで詳しく説明されているので、読んで見てください。

パイプライン建設に先住民が抗議の座り込み 環境正義問題へと発展: 気候変動の向こう側

アメリカでも民放でこのニュースが伝えることはほとんどないそうなのですが、フェイスブックで友人から友人に拡散し、活動に注目が集まって多くの人が反対運動をするインディアン達やプロテスター達に賛同しています。その動きがあってインターネットでも大手メディアが取り上げるようになったようです。この活動には俳優のレオナルド・ディカプリオスーザン・サランドンなども共に立ち上がっています。ちなみにレオナルド・ディカプリオはこちらでは環境保護活動のアクティビストとして有名ですが、日本ではあまりそういった顔は知られていませんよね。

それにしてもこの工事を続けようとする、このアメリカの根底に流れる思想というか、あり方に私はすごく憤りを感じます。ま、近日行われる選挙が物語ってますね、この国のひどさが。精神性が高い人は確かにいるのにそういう人がなかなか苦戦を強いられている。

そして、驚いたことにこのプロジェクトに出資している大手銀行が沢山あり、アメリカだと私達夫婦が利用するアメリカの最大銀行であるバンク・オブ・アメリカチェイスバンクもそうですし、シティーバンクやTDバンク、HSBCそしてウィルス・ファーゴなど国民殆どが利用してそうな銀行名が並んでいます。その中に残念ながら日本の銀行、三井住友、東京三菱とみずほ銀行などが入っています。

ダコタ・アクセス・パイプライン建設に出資している銀行 ~ 環境差別に手を貸す金融機関: 気候変動の向こう側

「我々にできることは何か?」と主人と話し合って近々利用してる銀行を変えることにしました。銀行側は全く気にしなくとも、末端の人であったとしても理由を話して解約しようと思います。大手銀行は便利だし、お得だけど、私達は選択する権利が与えられています。良心に従って小さなできることを行っていこうと決めました、まだまだできるところからですが。もしかしたら我々の知らない、もっと深いストーリーがあるかもしれませんが今できることをすることで少しでも次の世代へつなげていけるかなと考えます。

追記:この反対運動の際に地元警察とプロテスター達の対立で、2名の警官がその場で銃とバッチを置いて去ったそうです。(アメリカでは辞職を意味します。)この無名の2人が現実にいるなんて、アメリカもまだまだ捨てたもんじゃないですね。