NO YOGA NO LIFE

ヨガやフラワーエッセンス、アロマテラピーなど自然療法に興味があり、心と身体のバランスを取る方法などを紹介していきます。また自然や動物と暮らす中で感じる事なども綴っていこうと思います。

中国残留孤児のドキュメンタリーを見て

Youtubeで最近の中国の様子をドキュメンタリーで見ました。日本に対しての見方が古い世代と若者の世代では変わりつつあるようです。中国では『知日』という日本を特集した雑誌が若者の間で関心が高まっていて日本文化に魅せられる人が多いのだとか。日本に多く押し寄せるツアー客の興味もショッピングから文化的なものへ変化しつつあるらしく、中国人の爆買いの印象が強い私は数年でそれだけレベルアップしたことにびっくりしました。

政治的な場面ではまだ両国は友好的とは言えない感じですし、お互い悪いイメージを抱いている事が一般的な意見だと思います。少し前まで戦争で敵味方であった国同士ですから仕方がないのも分ります。中国でも親の世代はまだ抗日の考えを持つ人が少なくないとか、そんな話はよく聞くのですがそんな中でも日本の良いところを受け入れようとする若者の姿を見て、やっぱり時代だなぁと感じました。このまま良い方向に進んでほしいです。

そんなドキュメンタリーを見終わると関連動画の一つに中国残留孤児の方のドキュメンタリーがありました。それらを見てると私が子供の頃にNHKで日本の家族を探しに来た中国残留孤児の方と家族が再会して泣きながら抱き合っている番組が定期的に放送されていたのを思い出し、その記憶が蘇ってきたんです。子供ながらにあまり意味が分らず、それでもその人達の泣き方が尋常ではなくて、日本人なのにもうすっかり外観が中国人となってしまった方達の様子が強く印象に残っていました。私は小さいながらに何故かその番組に惹かれていて、しばらくテレビから離れられなかったのを覚えています。

それで、この2、3日にYoutubeにある動画をいくつか見てはあの時何故あんなにもあの方達が泣いていたのかが大人になった今理解できました。それはそれは皆さん苦労されています。戦争の後に文化大革命があり日本人として生きる事の難しさがあり、日本の軍人や政府から見捨てられた思いなど、各人に違った辛い人生があります。

私は自分自身が海外に来て生活しているからこそ共感できる部分もあるのです。戦争が終わっても現地に家族がいたり、日本の家族に受け入れられなかったり、様々な事情がありそのまま現地に残る人も沢山いるようですし、日本に帰国しても言葉の壁や習慣が違って苦労する人もいます。日本人なのに、外的要因で自国の言葉を自由に使えない状態の人もいるのですね。高齢になってから新しく自国の言葉を学ぶは中々大変な事です。

そしてこうも思いました。もし外でぱっと出会ったらその方達は日本人なのに、中国語で話をしていればきっと中国の人だと思ってしまうだろう、そうするとその前提で話してしまうだろうと。そう思うと民族とか国民性って何だろう。日本人とか中国人とかアメリカ人とかメディアや教育などの影響を受けて人を外側から判断しがちだということに気がつきました。だって人種のるつぼと呼ばれるアメリカでさえ、「黒人女性を称えるイベント」とか、「ラテン文化をもっと知ろう」とか、良い意味でもカテゴライズしたアイデンティティーの育み方が一般なのです。

使う言葉や外側に表れる様相によって私は区別し、自分自身のアイデンティティーを位置づけがちだけれども、その前に我々は”人”であること。その人の外側を見てつながるのではなく、その人の魂(ソウル)を感じてつながることが必要なのではないでしょうか?

また占星術やヨガを学んでいると、我々が気が付かないとしても全てカルマが働いていることに気付きます。戦争というのは大きな国家のカルマを担っているので第二次大戦で敗戦した我々日本人は有難いことに、負のカルマは少なく、逆にアメリカなどはカルマを清算すべき日々が来ることでしょう。せっかく平和で精神性の高い日本に生まれてくることができたのだから、個人としてはこれ以上負のカルマを作らないように、人を恨んだり憎んだり、怒ったりするのではなく、許すこと、手を差し伸べることをするように積極的にしていきたいものです。