ダルマに沿って生きる
このところ自分の中でテーマになっているのが『ダルマ』。ヨガを学んでいるとカルマ(=業)とダルマ(=法)の考え方は最初の頃に教えられるのですが、私の小さな頭ではどうもダルマが今ひとつピンとこない概念でした。カルマは小さな時からなんとなく分っていたけれど、ダルマは何だか抽象的でぼやっとした感じです。
ダルマの今までのイメージでは「義務」といったところだったのですが、最近参考にしている、あるインド占星術のブログにダルマの事が書かれていてしばらく気になっていました。それによると『ダルマとはそれをしていると自分が幸せになって他人にも喜ばれてそして神様が喜ぶこと。』とあり、私が描いていたイメージとかなり離れていたので他のサイトなどでも調べてみました。
そうすると例えば動物なら動物の行動基準に沿った生き方をする。個性はあっても自分にあるべきあり方の一線を越えることはしないということ、ただ人間は意思があるから選択することができるんだけれども、個人の好き嫌いやエゴから選択するのではなく、その時と場所でベストな力を尽くすというのがダルマだと、まとめるとそういうことになります。
例えば子供がいる人なら子供の世話や夫の世話を愛をこめてしていくことや高齢の親と同居している人ならその人が喜ぶことをまずするなど、目の前にあることを結果は気にせず期待や損得ぬきで黙々と行っていくことがダルマです。
ダルマに沿って選択した生き方をしていると全てと調和し幸せになります。逆にダルマに沿った生き方をしていないと遅かれ早かれ必ず痛い思いをします。
とてもシンプルですが、このような行為を行い続けるのも忍耐がいり、難しいことです。この行為そのものがカルマ・ヨーガとなりますね。私は往々にして結果を考えながら行動をしてしまうのですが、そうではなく見返りを求めずにただ行うことが大切なんですね。
今の自分はダルマから外れた生き方をしてしまっていると感じていてそれを立て直す努力をこの一年かけてやってきました。色んな場所で仲間や友人に元気をもらい、ヨギとしての生活を送って新しい道を切り開く準備をしています。長年疑問をもちながらも、生活の為と有難いことに周りの方に求められてこの地で仕事をしてきたけれども今年の頭に退職しました。会社の販売商品が自分の信念とは180度違うもので、私は販促の為の文章を書いたりアピールする側だったので本当にしんどかったのです。私の会社が扱っていた商品は日本でも大変人気のものでしたので同僚には沢山ファンもいましたから余計に苦痛でした。
仕事だけが原因では決してありませんがかなり忙しく無理な毎日を送っていたので持病を治す為に思い切った行動になりました。結果持病は日本での滞在中若干よくなるものの、完治には至りませんでした。けれども病気の事はずっと付き合っていくものだと腹をくくっています。ダルマに沿って生きることを選択する時に芯が強くありたいなあと思います。